材料の入荷から出荷まで、
現場と営業をつなぎ、製造工程を支える
製造部門では、生産計画の作成から現場への指示、進捗管理、納期管理まで、宮崎精鋼の製造工程全体の管理を担っています。合わせて、材料の入荷から出荷まで、現場や営業との調整も大切な役割です。
現場では、酸洗(材料の黒皮除去や皮膜処理)、熱処理(熱を加えて加工しやすくする)、伸線(お客様の仕様どおり、線材の太さを整える)の3工程があり、それぞれに担当者と機械が配置されています。各工程で、作業の効率化や品質管理に努めています。ロットナンバーの管理や納品時の送り状発行など、事務的な業務も製造部が担当しているため、業務の幅は非常に広いといえます。
工場全体を動かしていく楽しさと
計画を自ら作り、クリアしていく達成感
製造部の仕事では、会社の方針を自分で作成した計画に落とし込み、半年ごとの目標を設定します。自分の取り組みが会社の収益に貢献していることを実感できますし、掲げた目標を達成していく喜びも大きいです。生産計画をパズルのように組み立て、設備や注文条件を調整しながら「工場全体を動かしている」という実感を得られるのは、この仕事ならではの楽しさかもしれません。トラブルが発生した際は、営業や現場と連携して対処しますが、困難を乗り越えた時には大きなやりがいを感じられます。
料理を作るとき、複数の材料を切る・混ぜる・調理するといった、段取りを工夫することで時短できたり、1人前よりも2人前作るほうがコストを抑えられたりしますよね。同じように、部品の組み合わせや機械のセットアップ、作業順序なども工夫して効率化を図っています。
ただし、「たくさん作った方が効率的だから」と在庫を抱え過ぎないよう、必要量に応じて生産量を調整するのも私たちの腕の見せどころ。効率と利益を両立させるためには、きめ細かな計画が求められます。
変化に強い、組織と個人であるために地道な改善活動を継続
これまでの会社の歴史の中では、リーマンショックや震災など、さまざまな苦境を乗り越えながら、原価低減や生産性向上、品質向上に取り組んできました。
自動車業界は今大きな変革期を迎えています。変化に対して常にアンテナを高く持ち、製造部門としては品質とコストの両立を目指し、常に現場の課題に向き合っています。具体的には、各工程で処理時間の短縮テストを実施したり、「安全・品質・生産・原価・教育」の5つのテーマで記録を取り目標を可視化しています。こうした取り組みを積み重ね、現場の改善活動を推進し、成果を上げてきました。地道な改善の継続こそが、強い組織・個人を育てています。
目配り・気配り・心配りを大切に
若いうちから成長できる環境
社内には、質問すれば親切に答えてくれる人が多く、休みも取りやすい環境があります。やる気があれば仕事を任せてもらえるため、若い人でも成長の機会が多い職場と思います。宮崎精鋼では人材育成にも力を入れており、トヨタ生産方式を基礎から学べる研修や、キャリアに応じたマネジメント研修などが充実しています。
モノづくりの仕事といっても、実際に向き合うのは「人」です。製造部門では工程管理に関わるさまざまな業務を進めますが、1人で完結する仕事はありません。そのため、周囲への目配り・気配り・心配りが重要とも言えます。
相手の話をよく聞き、思いやる気持ちを持つ人であれば、きっと活躍できます。そうした人が増えることで、社内の働きやすさもさらに高まっていくと思います。



